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2022.08.26

矯正歯科で大人が治療する場合の費用や注意点

 

歯列矯正にはある程度の費用と期間を要するため、ご自身が大人となり時間やお金に少し余裕ができたタイミングでやろうと思っていた人も多いのではないでしょうか。

しかし、歯列矯正にも種類があるため、なかには「自分の場合、治療費用はいくらになるんだろう」「治療期間は長いのかな?」と、ご自身が治療を受ける際の費用や期間について疑問があり、なかなか治療に踏み出せないこともあるかもしれません。

そこでこの記事では、歯列矯正を検討している大人の方に向けて、治療の際の費用や注意点について解説します。

 

矯正歯科で大人が治療する場合の費用

 

歯列矯正は基本的に保険適用外となるため、費用面が心配で手術に踏み切れない方も多いでしょう。実際、矯正する際にはどのような費用がかかってくるのでしょうか。

ここでは大人が歯科矯正する場合の費用について、治療開始前や治療中、治療後のフェーズごとに解説します。

 

治療開始前

矯正治療の開始前では、「カウンセリング料金」「診察費用」などが必要になってきます。費用の相場は以下のようなものです。

・カウンセリング料金:0円~5,000円ほど
・診察費用:0円~65,000円ほど

カウンセリングや診察には、レントゲン撮影や口内の写真撮影、口内状況のチャック、治療方針の相談などがあります。

カウンセリングは無料で受けられる医院も多くあるため、初めての矯正で不安な場合はそういったところで気軽に相談してみてください。

<h3>治療中</h3>
カウンセリングや診察で費用や治療方法に同意すると、歯科矯正治療がスタートします。

治療中のかかる費用の大半は、矯正装置の代金になります。矯正治療の装置はワイヤーやマウスピースが代表的なもので、それぞれの費用相場は以下の通りです。

・ワイヤー(表):60~100万円ほど
・ワイヤー(裏):100~150万円ほど
・マウスピース(全体):80~100万円ほど
・マウスピース(部分):10~70万円ほど

ワイヤータイプの装置による矯正には表と裏があり、それぞれメリットやデメリットがありますが、費用で考えると裏よりも表がやや安く治療できます。

裏側の矯正は、装置が患者に合わせてオーダーメイドすることや、調整の時間がかかる分だけ高額になっているのです。

また、治療中は装置の調整のために月1回程度の通院と、調整費用が必要になります。装置そのものの費用や調整費、治療にかかる期間、さらには日頃の使いやすさなどを総合的に考慮して治療方法を検討しましょう。

 

治療完了後

歯科矯正の治療が完了すると、リテーナーという装置を付けて改善した歯列を定着させます。リテーナーにも「ベッグタイプ」や「ホーレータイプ」、「スプリングリテーナー」などの種類があり、装着する期間や使いやすさは種類によって異なります。

治療完了後においては、このリテーナーの代金と定着までの経過観察費用が必要です。それぞれの費用の相場は以下のようなものです。

・リテーナー代:5,000円~6万円ほど
・診察料:(1回につき)0円~5,000円ほど

リテーナー代金や経過観察にかかる費用は、矯正治療中の費用に含めている場合もあります。治療後の費用について気になる場合は、事前に確認しておきましょう。

 

矯正歯科で大人が治療する場合の注意点

 

大人が矯正する場合、いくつか気を付けておきたい注意点があります。矯正治療は多くの費用や時間を要するため、治療中に困ることがないように把握しておきましょう。

 

痛みや違和感が現われやすい

一般的な矯正装置の場合、装着している期間は痛みや違和感が生じやすいでしょう。たとえば食べ物が詰まってしまう、舌が矯正装置と当たるなど、さまざまな違和感が起きるかもしれません。

また、通常時よりも歯磨きがしにくいため、いつものようなケアをしていると虫歯や歯周病にかかりやすいのも注意です。歯の痛みの原因にもなるため、歯間ブラシやデンタルフロスなどで毎日のセルフケアを普段以上に欠かさないようにしてください。

 

治療期間が長くなりやすい

大人の歯周組織は固く動きにくいため、矯正治療に期間がかかることも多くあります。

表側の矯正治療の場合には2~3年ほど、オーダーメイドの装置で治療する裏側の矯正期間は、表側の矯正よりもやや長く3年ほどと考えておくとよいでしょう。

マウスピースでの治療の場合は、矯正対応できない症例もあるものの治療期間は概ね2年以内に完了します。また、近赤外線による専用の器具を使用することで、治療をより早く終わらせられる方法もあります。

 

抜歯を必要とすることが多い

矯正治療では、歯とあごのバランスを保ちつつ、より整った歯並びにするために抜歯処置する場合があります。抜歯する主なケースは、歯の大きさがあごに比べて大きいとき、もしくは上下のあごのずれが酷いときです。

こうしたケースを抜歯せず無理して矯正していくと、歯茎が負担により下がる、奥歯がしっかりと揃わないなどのデメリットが生じます。また、場合によっては再治療が必要になり、治療期間が余計に長引いてしまうリスクがあるのです。

 

歯根が吸収される可能性がある

大人の歯は子どもと比較すると動きにくいため、歯を矯正しようとすると歯根が吸収されてしまう可能性があります。吸収が起きる危険性や度合いは、治療期間の長さや葉の移動量、年齢や性別などさまざまな事項が考えられるでしょう。

なお、前歯だけの部分矯正では、歯の本数と動かす距離が少ないため、歯根が吸収されるリスクは軽減されます。矯正する期間や範囲を考慮して、どれくらいリスクがあるのか想定しておくとよいでしょう。

 

大人は歯列矯正で医療費控除の対象となる?

 

治療費用が高額になりがちな歯列矯正において、もし医療費控除があるとすればうれしいところです。国税庁によれば「歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合」は、医療費控除の対象になるとされています。

大人の場合は「歯列矯正の目的」が、医療費控除の有無に関わってきます。たとえば、かみ合わせや歯並びが影響して、喋ることや食べることに問題が生じており、機能を改善するために歯列矯正が必要だと歯科医師からの診断があれば控除されるかもしれません。

医療費控除はあくまでも機能面の不便を改善するためのみで、容貌を美化したいための治療に対しては対象にならないので注意しましょう。

しかし、見た目の改善がきっかけで歯科医院に相談し、検査や診察の過程で機能的な問題が発見すれば、医療費控除の対象になります。対象となるのは以下の3つのうちいずれかに該当するケースです。

・「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療(59種類)
・前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
・顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療

出典:公益社団法人日本矯正歯科学会

また、医療費控除を受ける際には、医師からの診断書は必ずしも必要ではありません。地域や自治体によって診断書提出の有無、必要なタイミングは異なるため税務署に問い合わせてください。

 

【まとめ】

 

ここまで歯列矯正の治療方法や費用、注意点について紹介しました。治療してもらう歯科医院やクリニック、治療方法などによって費用や治療期間などが異なるため、複数の歯科医院を比較したうえで治療を始めてください。

また、歯列矯正ではどういった治療方法でも一定の費用を要するため、もし医療費控除を受けられるのであれば必ず申告しましょう。たとえ見た目の問題から相談したとしても、機能面で問題が発覚して控除が受けられるかもしれません。

すべての診療は予約制となっております。

矯正歯科治療はただ歯をきれいに並べることではなく、顔貌のバランスも考慮しながら正しい咬み合わせを作る歯科治療です。
患者さまの症状やご希望に合わせて様々な治療プランをご提案いたします。
まずはカウンセリングでご相談ください。

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