アンカースクリューは、矯正治療の可能性を大きく広げる画期的な装置ですが、適切な診査と管理が不可欠です。スクリューの埋入部位の選定や力のかけ方を誤ると、脱落や炎症のリスクがあるため、慎重な治療計画が求められます。
ほとんどのアンカースクリューはチタン合金で作られており、チタン合金は生体に対して比較的安定性の高い材料として知られています。ただし、まれにチタンにアレルギーを持つ方もいます。
また、スクリューの植立部位と矯正力を加える部位とのフォースシステムを十分に検討しなければ、目的とする歯の移動は得られません。本来、この植立は矯正治療の担当医が行うべきですが、大学病院の矯正歯科ではアンカースクリューの植立に関するトレーニングが行われていない場合が多く見られます。
植立は外科的処置であるため、解剖学的知識と十分な経験を備えた歯科医師が行うべき施術です。銀座矯正歯科では、専門的な知識と技術を有する歯科医師が担当するため、安心してアンカースクリュー治療を受けていただくことができます。
Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
D-PAS Jp type Fを使用した上顎大臼歯遠心移動-----山田邦彦、深澤真一 矯正臨床ジャーナル/2020年5月号