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商標「FDD」登録へ—顔貌主導の歯科治療(Face Driven Dentistry)

皆様に、大切なお知らせがあります。

この度、当院が追求し続けてきた治療コンセプトの核である「FDD」が、特許庁より正式に商標として登録されました。

  • 登録番号:第7001269号
  • 登録日:2025年12月25日
  • 権利者:医療法人社団真美会
  • 区分:第44類(歯科医業など)

この「FDD」という言葉には、私の歯科医師としての大きな転換点と、情熱の歴史が詰まっています。

2022年:運命的なデバイス「RAYFace」との出会い

すべては2022年、Choi Jaewon先生から3Dフェイススキャナー「RAYFace」を紹介されたことから始まりました。

初めてその技術に触れた時、直感的に確信したのです。「これは、単なるデジタル機器ではない。Face Driven Dentistry(顔貌主導の歯科治療)という、矯正治療の全く新しい概念を具現化するための、不可欠なピースになる」と。それからすぐに導入を決定し、私たちの挑戦が始まりました。

銀座矯正歯科では2016年にMorpheus3Dというフェイススキャナーを導入し、矯正治療前後の3D顔貌シミュレーション作製を始めました。

銀座矯正歯科には上下顎前突、いわゆる「口ゴボ」を主訴とした患者さんが多く来院されます。ところが、矯正治療を終えた方にインタビューをすると「歯を見せて笑えることが嬉しい!」という声を多く頂きました。インタビュー直筆アンケートもぜひご覧ください。

つまり、主訴が改善することによって「笑顔」という新たな価値が生まれること、そしてその重要性に気付いたのです。特に、昨年からは「口元が下がりすぎないように」矯正治療を行いたいという方が増えています。

日本人は海外の方と比較してフラットな顔立ちの方が多いので、従来のようにE-Line(イーライン)の中に口元を収めてしまうと顔全体のフラットさが強調されてしまうことが有ります。

顔全体のイメージの中での口元のバランスと、笑顔の美しさを両立させるためには側貌のシミュレーションだけでは不十分であると私は考えています。

2023年:ドイツ・ケルンから世界へ

翌2023年、大きなチャンスが訪れます。

ドイツのケルンで開催された、世界最大規模の歯科展示会「IDS 2023」に招待されたのです。

そこで私は、Choi先生とともにRay社のブースでジョイント講演を行いました。世界中の歯科医師が見守る中で、私たちが提唱するFDDの有用性を発表し、その実績が認められた瞬間でした。この講演をきっかけに、私はRay社のKOL(キーオピニオンリーダー)に就任することとなりました。

KOLとしての活動、そして商標登録へ

以来、国内外の様々なセミナーや学会で、KOLとして「Face Driven Dentistry」の普及活動を続けてまいりました。

私たちが提唱する「FDD」は、単に歯を並べるだけではなく、患者さん一人ひとりの「顔の調和」から逆算して、最適な噛み合わせと美しさをデザインする手法です。今回、この名称を商標登録した理由は、私たちが築き上げてきたこの高度な治療コンセプトの質を保証し、患者様に「真に価値ある治療」を安心して受けていただくためです。

最後に

今回の商標登録は、一つの通過点に過ぎません。

「FDD」という新しい概念に最新技術と培ってきた技術を融合させ、これからも皆様の笑顔をデザインし続けます。


監修者

銀座矯正歯科 院長 中嶋 亮|東京都で裏側矯正を専門に行う矯正専門歯科「銀座矯正歯科」

中嶋 亮 | Ryo Nakajima

日本大学松戸歯学部卒業後、同大学大学院にて歯科矯正学を専攻し修了。大学病院での研鑽を経て、2012年より「銀座矯正歯科」に勤務し、数多くの裏側矯正や複雑な症例に携わる。2021年に院長、現在は理事長として診療にあたる。見た目の美しさと咬合機能の両立を重視し、特に舌側矯正やデジタル技術を活用した精密治療に注力。患者一人ひとりの生活背景に寄り添い、長期的な健康と自然な笑顔を引き出すことを理念としている。

【略歴】

【主な所属学会】

【論文・学会発表】