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サブ俺が欲しい‐AIが変える矯正専門歯科医院のアレコレ

最近、歯クラ界隈でも聞こえてくる最新のAI事情。

「Claude Code(クロード・コード)」や「Open Claw(オープン・クロー)」……。 聞き慣れない言葉かもしれないけど、これらは「ただ答えるAI」から「実際に手を動かすAI」への進化を象徴するツールのようです。

私は「ブログ自動投稿コードでも作ってみようか」と思い触れてみました。まあよく分からないうちに「おそらく」それなりのものができてデスクトップに鎮座していますが、如何せん、そこから先には進まずDOPEな存在とは言い難い状況。

結局この手の新しいツールって触る時間が長ければ長いほど良いと思っていましたが、むしろ的確な指示を出すセンスの方が大事なのかもしれない。 と思ったのが南館先生のnote(期間限定で無料公開中)。

矯正医って診療時間外に行う診断や製作の作業が重要かつ膨大な時間を必要とする職種です。院長なら組織マネジメント、フリーランスなら各医院のまとめを全て自分で行う作業が加わるのでまあ忙しい。そこに講演や授業の仕事が入ってくるとなんだかもうアレです。

でも、南舘先生のような超級仕事量の先生が「言葉だけでLPを作った」と発信しているのを見て、胸が躍りました。ああ、いよいよ歯科医師もAIを用いるセンスがあればここまで来るんだな、と。

「自炊」する歯科医院への憧れ

これまで、医院のHPを作ったり、マーケティングの分析をしたり、チャットボットを導入したりするのは、専門の業者やコンサルタントに頼むのが当たり前でした。だってそりゃそうです。歯学部って歯科医師国家試験に合格するための勉強しかしないんだもの。

みっきー。先生なんかHPのチャットbotを自作するところまで進んでいる。去年までうちのHPにあったチャットbot月額数万円よ…


毎月、広告数値の報告を受けるたびに「最も効果的な手段は何だろう?」「この数値が変われば世の中うまく回るのに」と思う。広告担当の皆さんは最大限のことをやって頂いてるけど、世の中には競合ってもんがあるんですよね。

もし、私がClaude CodeやOpen Clawを自在に操れるようになったら、どうなるだろう。

  • 想いがダイレクトに伝わるLP: 業者との打ち合わせを何度も重ねる代わりに、AIと対話しながら、その日のうちに「私自信の言葉」が詰まったページを公開できる。
  • 内製化によるコストの還元: 外注費や広告費を浮かせ、その分を最新の矯正デバイスや、患者さんへのサービス向上に回せる。
  • より深い「人」との時間: 面倒なデータ分析や事務作業をAIに丸投げできれば、私はもっと深く、患者さんの悩みを聞くことに時間を使えるはず。

「なぜ、今さらそんな新しいツールを?」と聞かれるかもしれないけど、答えはシンプルで、AIという強力な「サブ俺」を得ることは、患者さんに最高の治療とホスピタリティを提供するための、最短ルートだと確信しているから。あとデジタル矯正推進派の立場としてもね。その辺は入れておかないと。

『Figmaもいらない。Canvaもいらない。Adobeもいらない。
必要なのは3つだけ。

  1. クオリティの高い素材(写真・動画)
  2. ドメイン知識(「それ違うよ」って言える専門性)
  3. 言語化する力(頭の中のイメージを言葉にする力)

コードを書く力じゃない。言葉にする力。
もはやプログラミング言語じゃなくて、日本語がプログラミング言語。
この体験、一度味わうともう戻れないです。』
 by Takao Minamidate

診査・診断の補助から、日々のマネジメントまで。 AIに任せられることは任せ、人間である私は、もっと「人間らしい」仕事に集中する。人間らしいっていうより『俺らしい仕事』。

日々の業務に追われて、まだSNS上の情報を少しずつ読み進めている段階だけれど、このワクワクするような未来に向かって、一歩ずつ進んでいきたい。

「次は、Open Clawで何を自動化しようか」

矯正医がそんなことを考えながら、診療の合間にPCを開く日は近日中に到達する現実だ。

監修者

銀座矯正歯科 院長 中嶋 亮|東京都で裏側矯正を専門に行う矯正専門歯科「銀座矯正歯科」

中嶋 亮 | Ryo Nakajima

日本大学松戸歯学部卒業後、同大学大学院にて歯科矯正学を専攻し修了。大学病院での研鑽を経て、2012年より「銀座矯正歯科」に勤務し、数多くの裏側矯正や複雑な症例に携わる。2021年に院長、現在は理事長として診療にあたる。見た目の美しさと咬合機能の両立を重視し、特に舌側矯正やデジタル技術を活用した精密治療に注力。患者一人ひとりの生活背景に寄り添い、長期的な健康と自然な笑顔を引き出すことを理念としている。

【略歴】

【主な所属学会】

【論文・学会発表】