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2024.12.09

矯正治療は銀歯があっても可能なのか?治療前に知るべきこととは?

こんにちは。銀座矯正歯科です。

銀歯があるけど矯正治療を受けられるの?」「治療済みの歯が矯正の妨げにならないか心配」そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?実は、銀歯があっても多くの場合矯正治療は可能です。今回は、銀歯が矯正にどのような影響を与えるのか、治療前に気をつけるべきポイントや、矯正後に銀歯を目立たなくする方法についてご紹介します。歯並びと審美性の両方を手に入れるためのヒントをぜひご覧ください!

 

1.こんなお悩みありませんか?

  • ・銀歯があっても矯正治療を受けられるか知りたい
  • ・治療済みの歯が矯正にどのように影響するのか不安
  • ・矯正後に銀歯を目立たなくする方法を検討したい

銀歯があっても矯正治療を受けることはできます。重要なのは、治療済みの歯の状態や銀歯の影響をしっかり把握し、その上で治療を進めることです。治療後に銀歯を目立たなくしたい場合も、適切なタイミングで素材の変更を検討できますので、美しい口元を手に入れることが可能です。

 

2.銀歯があっても矯正治療は可能?

「銀歯があると矯正治療が受けられないのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、銀歯があっても矯正治療は問題なく可能です。ただし、治療の進め方や必要な準備は多少異なる場合がありますので、事前に知っておくと安心です。ここでは、銀歯が矯正治療に与える影響や治療方法についてお話しします。

 

銀歯の有無が矯正治療に与える影響

銀歯があると、矯正治療を進める上でいくつかの影響がありますが、基本的に銀歯そのものが矯正治療を妨げることはありません。ただし、銀歯に関して以下のような点を考慮する必要があります。

  • 歯の動きに影響を与える可能性: 銀歯は通常、金属製で硬いため、動かす力をかけた際に摩耗したり、破損したりすることは少ないですが、歯並びを整える過程で、歯の移動に多少の影響が出ることがあります。銀歯がある歯の周りに圧力がかかりすぎると、歯に負担がかかることもありますが、これは通常、適切な治療計画を立てることで対応できます。
  • 歯の健康状態が重要: 銀歯の状態に問題がある場合(例えば、亀裂が入っている、古くて隙間が開いているなど)は、矯正治療を始める前に修復が必要です。修復しないまま治療を進めると、歯がさらに傷んでしまうことがあります。
  • かみ合わせの調整: 銀歯があると、噛み合わせに影響を及ぼす場合もあります。噛み合わせがうまくいかないと、矯正治療の進行が遅れることがあるため、治療前に噛み合わせを確認し、必要に応じて調整を行うことが重要です。

 

一般的な矯正治療の適用範囲

銀歯があっても、矯正治療は幅広い範囲で適用可能です。矯正治療の目的は歯並びを整え、噛み合わせを改善することにありますが、銀歯があってもその対象に含まれます。

  • 歯並びの改善: 銀歯を含むすべての歯は、矯正治療で並びを整えることができます。特に前歯の整列を重視する場合や、噛み合わせの調整を行う際に、銀歯も対象となります。もちろん、銀歯が入っている部分も適切に動かすことが可能です。
  • 噛み合わせの改善: 銀歯がある場合でも、噛み合わせの改善は十分に行えます。噛み合わせが悪いと歯の移動がスムーズにいかないことがあるため、矯正治療前にその点をしっかりと評価し、治療を進めます。
  • 奥歯や奥の歯の治療: 奥歯に銀歯が入っている場合でも、矯正治療で問題なく動かすことができます。奥歯の位置が不正確である場合、矯正治療によりしっかりと位置を修正します。

治療方法には、**ワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザラインなど)**などがあり、どれも銀歯があっても対応できます。もちろん、治療方法の選択肢は患者様の状態に合わせて選ぶことができます。

 

銀歯の状態による治療の可能性

銀歯がある歯を矯正治療で使用する場合、その状態によっては治療前に修復や調整が必要になることがあります。銀歯があることで治療に影響が出ることもあるため、銀歯の状態をしっかりチェックすることが大切です。

  • 銀歯の状態を確認する: 銀歯がしっかりと治療されており、問題がない場合はそのまま矯正治療を進めることができます。逆に、銀歯が古くなっていたり、歯の周りに隙間ができている場合は、まずその部分を修復することをお勧めします。修復が終わった後に矯正治療を始めると、よりスムーズに治療が進みます。
  • 銀歯の強度と治療: 銀歯が非常に古く、強度が不十分な場合、矯正治療中に銀歯が壊れてしまう可能性があります。その場合は、銀歯をセラミックに交換することが検討されることがあります。セラミッククラウンに交換することで、より自然で美しい仕上がりになりますし、矯正治療もより快適に進めることができます。
  • 歯の補修が必要な場合: 銀歯の隙間や摩耗が原因で、歯が不安定になっている場合には、補修治療が必要です。補修が終わった後に矯正治療を行うことで、銀歯が安全に守られ、歯並びを整えることができます。

 

銀歯があっても、矯正治療を受けることは十分に可能です。治療前に銀歯の状態を確認し、必要に応じて修復や調整を行うことで、問題なく矯正治療を進めることができます。また、治療後に銀歯を目立たなくする方法も多くありますので、ご自身の理想の口元に近づけることができます。

銀歯があるからといって治療を諦める必要はなく、ぜひ一度専門家と相談し、最適な治療法を選んでください。

 

3.矯正治療ができる条件とは?

「歯並びを治したいけど、治療を始める前に注意する点は何だろう?」とお考えの方も多いかと思います。実際、矯正治療を始める前にはいくつかの大切な条件があり、それを確認することが治療を成功に導くために非常に重要です。特に歯周組織の健康や歯の状態をしっかり把握しておくことが、治療のスムーズな進行を助けます。

 

歯周組織の健康状態を確認する重要性

矯正治療を始める前に、まず確認しなければならないのは歯周組織の健康状態です。歯周組織とは、歯を支えている歯茎や骨のことを指します。これらが健康でないと、矯正治療中に問題が発生する可能性があります。

  • 歯茎の炎症や出血: 歯茎に腫れや出血が見られる場合、歯周病などの問題があるかもしれません。歯周病が進行していると、矯正治療中に歯が動きにくくなったり、歯茎が後退したりすることがあります。そのため、矯正治療を始める前に、歯周病の治療を行い、歯茎が健康な状態になっていることが必要です。
  • 歯周組織の検査: 矯正治療前に歯周病検査や歯茎のチェックを行うことが一般的です。この検査によって、歯周病の有無や進行具合を把握し、矯正治療を行っても問題ないかどうか判断します。

 

歯の根元の強度と状態がポイント

矯正治療を受けるには歯の根元の強度や状態が大切です。歯並びを整えるためには、歯に力を加えて移動させることになりますが、その際に歯の根元(歯根)や周囲の骨が健康でないと、治療中に歯がぐらついたり、最悪の場合抜けてしまうこともあります。

  • 歯の根の状態: 歯が過去に治療されている場合、例えば神経を取ったり、根管治療を受けた歯は、根が弱くなっていることがあります。根元に問題がある場合、矯正治療を行うことで歯が動きすぎてしまい、根元が破損するリスクが高まります。事前に歯の状態をしっかりと診断し、必要に応じて治療や補強を行うことが求められます。
  • 歯の強度の確認: 矯正治療を行う前に、歯の強度をチェックするためにレントゲン撮影を行います。これにより、歯根や骨の状態を詳細に確認でき、治療が進められるかどうかがわかります。

 

治療前の専門的な診断の必要性

矯正治療を始める前に専門的な診断を受けることが欠かせません。矯正専門医による診断を通じて、以下のような点が確認されます。

  • 噛み合わせのチェック: 歯並びだけでなく、噛み合わせが正しいかどうかを確認します。噛み合わせに問題があると、矯正治療を行っても十分な効果が得られない場合があります。噛み合わせを改善することも矯正治療の一環として非常に大切です。
  • 顔のバランスの確認: 顔全体のバランスも矯正治療に影響を与えるため、専門的な診断を通じて、顔の筋肉や骨格のバランスを確認します。この情報に基づいて、より自然で美しい仕上がりにするための治療計画が立てられます。
  • 治療の進行可能性の判断: 歯並びや噛み合わせの状態を診断し、どの矯正方法が最適かを選びます。インビザラインのようなマウスピース矯正や、ワイヤー矯正など、患者様に最適な方法を選択するためには、事前の診断が非常に重要です。

 

矯正治療を開始する前に重要な条件として、歯周組織の健康状態や歯の根元の強度、そして専門的な診断が挙げられます。これらをしっかりと確認することで、治療がスムーズに進み、より良い結果を得ることができます。もし不安な点があれば、ぜひ矯正専門医にご相談ください。

 

4.銀歯が矯正治療に与える影響

「銀歯があるけれど、矯正治療を受けられるのか不安」という患者様もいらっしゃると思います。実際、銀歯があっても矯正治療は可能です。ただし、いくつか考慮すべきポイントがあります。ここでは、銀歯が矯正治療に与える影響についてお話します。

 

ブラケット装置と銀歯の接着の難しさ

銀歯(クラウン)がある場合、ブラケット装置の接着に少しだけ工夫が必要になります。ブラケットは、歯に小さな金属の装置を接着し、そこにワイヤーを通すことで歯を動かします。しかし、銀歯の表面は歯のエナメル質とは異なり、接着が難しくなることがあります。

  • 銀歯は、通常の歯の表面よりも滑らかで、接着剤が十分に密着しづらい場合があります。
  • 特に、銀歯に使用されている金属の種類や、過去の治療方法によっては、接着が弱くなることもあります。

そのため、銀歯がある場合は、事前に歯の表面を適切に準備することが重要です。

 

マウスピース矯正における銀歯の影響

最近人気のあるマウスピース矯正(インビザラインなど)についても、銀歯が影響することがあります。マウスピース矯正は、透明なプラスチックのカスタムメイドな器具を使って歯を動かしますが、銀歯がある場合、フィット感や歯の動き方に影響を与える可能性があります。

  • 銀歯のサイズや形状が不規則であると、マウスピースの密着が悪くなることがあります。その結果、矯正治療が予定通り進まない場合もあります。
  • 銀歯の周りの歯が動きにくくなる可能性があり、調整が必要になることもあります。

矯正専門医はこのような問題に対応するために、治療前に銀歯の調整や補修を行うことで、マウスピース矯正の効果を最大限に引き出すことが可能です。

 

治療中の装置の安定性への影響

銀歯がある場合、矯正装置が安定して動き続けるかという点についても考慮する必要があります。特に、矯正治療の初期段階では、歯を動かすために力を加えるため、銀歯が外れたり、ズレたりする可能性があります。

  • 矯正治療中に歯が動くことで、銀歯が抜けたり、破損したりすることがあります。これは、矯正の力が銀歯に過度に加わった場合に起こることがあります。
  • 矯正の進行に合わせて治療の調整が必要になる場合もあります。

この問題を避けるためには、治療前に銀歯の状態をしっかりチェックし、必要に応じて調整を行うことが大切です。もし銀歯がすでに古くなっている場合や、状態が悪い場合には、矯正治療開始前に銀歯を新しいクラウンに交換することを検討する場合もあります。

 

銀歯があると、矯正治療にいくつかの影響が出ることがありますが、しっかりと事前にチェックして準備をすれば、問題なく矯正治療を進めることができます。銀歯があるからといって矯正治療を諦める必要はありません。実際、適切な診断と治療計画を立てれば、安全に矯正治療を進めることができ、理想の歯並びを手に入れることができます。

 

5.矯正治療の前に必要な準備とは?

矯正治療を始めるにあたって、銀歯がある場合は必要な準備があります。銀歯があることで、治療方法や進め方が少し変わることがあるので、事前に理解しておくと安心です。

 

銀歯の表面処理と接着の準備
  • 銀歯の表面を処理: 銀歯に矯正装置をしっかりと固定するために、銀歯の表面を少し加工することがあります。これを表面処理と呼びます。処理を施すことで、矯正器具がしっかりとつき、治療が安定します。
  • 接着剤の選定: 銀歯に適した接着剤を使用することで、治療中に装置が外れるリスクを減らします。適切な接着剤を使うことで、治療がより効果的に進みます。

 

仮歯への一時的な置き換え
  • 仮歯の使用: 場合によっては、矯正治療を始める前に、銀歯を仮歯に一時的に置き換えることがあります。これにより、銀歯が矯正装置にうまく対応できない場合や歯の状態が整っていない場合に、治療がスムーズに進みます。
  • 仮歯のメリット: 仮歯を使用することで、治療中に銀歯が外れたり壊れたりするリスクが減少します。仮歯は治療中の装置の固定を安定させる役割を果たしますので、必要に応じて使用します。

 

必要に応じた追加治療の計画
  • 虫歯のチェック: 矯正治療を始める前に、虫歯の有無を確認することが重要です。もし虫歯があれば、治療を受けることが先決です。
  • 歯のクリーニング: 矯正前に歯のクリーニングを行うことで、歯の健康状態を整え、治療後の健康維持にもつながります。
  • 追加治療: 銀歯にひびが入っている場合や過去の治療が不完全だった場合、再治療が必要になることがあります。事前にこれらの問題を確認し、必要に応じて治療を行うことが大切です。

 

銀歯があっても矯正治療は問題なく受けることができますが、治療を開始する前に少しだけ準備が必要です。銀歯の表面処理や、仮歯への置き換え、虫歯や歯のクリーニングなど、事前の準備をしっかり整えることで、矯正治療がスムーズに進みます。

 

6.矯正治療中の注意点

矯正治療を進めていく中で、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。特に銀歯がある場合、治療中に気をつけることが増えるかもしれませんが、正しいケアをすることで、安心して矯正を進められます。

 

矯正装置が外れやすい場合の対策

矯正装置が外れてしまうことが心配な方もいらっしゃるかもしれません。銀歯があると、装置の接着が少し難しい場合がありますが、外れないようにしっかりと固定するために以下の点に気をつけましょう。

  • 食事の注意: 固いものや粘着性の高い食品(ガムやキャラメルなど)は、装置が外れる原因になることがあります。食事の際は、なるべく噛みやすい食べ物を選び、矯正装置に負担をかけないようにしましょう。
  • 装置の点検: 定期的に歯科医師に見てもらい、装置がしっかりとついているかをチェックしてもらうことが重要です。少しでも外れた感じがあれば、すぐに相談しましょう。
  • 日常的なケア: 矯正装置や銀歯を丁寧にブラッシングし、異常を感じたらすぐに連絡を入れることが、予防につながります。

 

銀歯を含む歯のクリーニング方法

矯正治療中は、歯のクリーニングがいつも以上に重要です。銀歯がある場合、その部分のケアをしっかりと行わないと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

  • ブラッシング: 矯正装置が付いている部分はどうしても汚れがたまりやすくなります。銀歯周辺も含め、しっかりとブラッシングすることで、虫歯や歯周病を予防できます。歯科医師から教わった正しい方法で、特に装置と歯の間にブラシを入れることを意識しましょう。
  • フロスの活用: 歯と歯の間にたまる汚れを取るために、フロス(糸ようじ)の使用をおすすめします。銀歯周辺はどうしても手が届きにくいため、フロスを使ってしっかりと掃除しましょう。
  • 定期的なクリーニング: 矯正治療中でも定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けることが大切です。歯科衛生士が行うクリーニングは、家庭でのケアでは取りきれない汚れをしっかり取り除いてくれます。

 

定期的な通院と専門家によるチェックの重要性

矯正治療中は、定期的な通院とチェックが非常に大切です。治療が進む中で、矯正装置の調整や歯の動きの確認を行うことが必要です。

  • 通院の頻度: 通常、矯正治療は月に1回程度の通院が必要です。定期的に通院していただくことで、装置の調整や歯の動きを確認し、適切な治療を進めることができます。
  • 専門家によるチェック: 治療中に気になる点や不安なことがあれば、専門の矯正医に相談しましょう。歯科医師は、矯正治療の進行具合を確認しながら、あなたに最適なアドバイスを提供します。
  • 問題があった場合の早期対応: 万が一、銀歯や矯正装置に不具合があった場合、早期に発見して対応することが重要です。少しでも気になることがあれば、すぐに受診していただくと、治療のスムーズな進行が期待できます。

 

銀歯がある場合でも、しっかりとケアをすることで、治療をスムーズに進めることができます。

 

7.銀歯を白い歯にするタイミング

銀歯が気になるけれど、矯正治療を受けたいという方も多いですよね。治療が進む中で、銀歯を白い歯にするタイミングについても気になるところだと思います。ここでは、矯正治療後に銀歯を白くするメリットやタイミング、そして矯正中にできることについてお話しします。

 

矯正治療後に詰め物や被せ物を変える利点

まず、矯正治療が完了した後、銀歯を白い歯に変更するのにはいくつかの利点があります。

  • 美しい仕上がり: 矯正治療によって歯並びが整った後に、歯の色も合わせて白くすることで、より自然で美しい口元を作ることができます。これにより、全体的に顔の印象がぐっと明るくなります。
  • 自信が持てる: 白い歯にすることで、笑顔がより自信に満ちたものになります。銀歯が見えることなく、気兼ねなく笑えるようになるため、日常生活にも良い影響を与えるでしょう。
  • 長期的な健康維持: 矯正が終わった後に銀歯を取り替えることで、歯の健康状態も改善されることがあります。金属アレルギーなどの懸念がある場合、セラミックに変更することで問題を回避できます。

 

矯正中に調整できる部分とできない部分

矯正治療を受けている間に、銀歯の変更を考えている方もいるかもしれませんが、矯正中にできることとできないことがあります。

  • 調整できる部分: 矯正治療中でも、銀歯が目立たないようにマウスピース矯正を選んだ場合や、表側矯正の装置が外れた場合には、見た目を気にすることなく治療を続けやすくなります。銀歯そのものは変更できませんが、矯正装置の選択で見た目を配慮できます。
  • 調整できない部分: 矯正治療中、歯の位置が動いているため、すぐに詰め物や被せ物を変えることは難しいです。特に銀歯に関しては、歯の位置が安定してから調整を行う必要があります。また、矯正中に歯の表面を削る必要が出てくる場合もありますので、無理に治療を急ぐことは避けた方が良いでしょう。

 

審美的な改善を考えた治療計画の立て方

矯正治療を行う際、銀歯の交換や見た目の改善を考えることはとても大切です。矯正と並行して審美的な改善を行うためには、しっかりとした治療計画が必要です。

  • 治療の順番: まずは矯正治療で歯並びを整えた後、最後に銀歯を白い歯に変更するという流れが一般的です。矯正中に歯並びが動くため、最終的な歯の位置に合わせて詰め物や被せ物を調整することが重要です。
  • 相談とプランニング: もし銀歯が気になるのであれば、治療を始める段階で歯科医師と相談しておくことが大切です。どのタイミングで白い歯に変えるか、矯正治療と併せて考えながらプランニングを立てると、後悔なく進めることができます。
  • 材料の選定: 白い歯にする際は、セラミックやポーセレンなど、審美的に優れた素材を使うことが一般的です。これらは自然な色合いに近く、見た目にも非常に美しいため、矯正治療後の仕上がりがより魅力的になります。

 

矯正治療後に銀歯を白い歯に変更することは、美しい口元を作るための大きなステップです。治療中にできること、できないことを理解しながら、治療計画をしっかり立てましょう。

 

8.治療方法による違いを理解しよう

矯正治療にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。ここでは、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正といった治療法の違いについてご説明し、銀歯が与える影響についても触れていきます。自分に最適な治療方法を選ぶための参考にしてください。

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

矯正治療を行う方法として、ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザラインなど)はよく知られていますが、それぞれに特徴があります。

  • ワイヤー矯正
    • 治療の仕組み: 歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を付け、ワイヤーで歯を動かす方法です。これは、歯を確実に動かす力を持っているため、特に複雑な歯並びの改善に向いています。
    • 銀歯との影響: 銀歯があると、ブラケット装置と接触する部分が変色する可能性があります。また、ワイヤーが引っかかってしまうこともあるため、注意が必要です。
  • マウスピース矯正
    • 治療の仕組み: 透明なマウスピースを定期的に交換することで歯を移動させる方法です。装置が目立たないため、見た目を気にせずに治療を受けやすいというメリットがあります。
    • 銀歯との影響: マウスピース矯正は、銀歯と直接接触しないため、見た目の変化や銀歯への影響はほとんどありません。ただし、歯の動きによっては、銀歯周辺の歯の位置が変わる場合もあります。

 

裏側矯正が銀歯に与える影響

裏側矯正(リンガル矯正)は、歯の裏側に装置を取り付ける方法で、外からはほとんど見えないため、見た目に敏感な方に人気があります。ですが、銀歯がある場合、いくつか考慮すべき点があります。

  • 裏側矯正の特徴: 裏側矯正は歯の裏に装置を付けるため、外見にはほとんど影響しませんが、ワイヤーやブラケットが歯の裏側に付くため、舌に触れて違和感を感じることがあります。
  • 銀歯との影響: 裏側矯正は銀歯に直接影響を与えることは少ないですが、歯の動きにより、銀歯の位置や噛み合わせが変わることがあります。そのため、治療前に銀歯が動かないか確認する必要があります。

 

治療法の選択に必要なポイント

治療法を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。特に銀歯がある方の場合、見た目や治療の進行にどのような影響が出るかをしっかり把握しておきましょう。

  • 治療対象となる歯並びの状態: 複雑な歯並びの場合、ワイヤー矯正が最も効果的です。一方、軽度の歯並びの乱れの場合は、マウスピース矯正や裏側矯正が選ばれることが多いです。
  • 銀歯の状態: 銀歯がしっかりと固定されているか、または補強が必要かどうかを確認することが重要です。場合によっては、矯正治療を行う前に銀歯を交換することを提案されることもあります。
  • 治療中の快適さ: ワイヤー矯正は比較的目立つため、外見が気になる方にはマウスピース矯正が適しています。裏側矯正は目立ちませんが、舌に触れて不快感がある場合もあります。どの治療法が自分にとって快適であるかを考えることが大切です。

 

治療法によっては銀歯の位置や見た目に影響が出ることがあります。ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正、それぞれにメリットとデメリットがありますので、治療を始める前に歯科医師としっかりと相談し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。どの方法が自分に最適か、そして銀歯をどのタイミングで変更するかなど、しっかりと計画を立てて、納得のいく治療を受けましょう。

 

9.治療後の歯並びと銀歯の調整

歯列矯正を終えた後には、歯並びが整い、噛み合わせが改善されることが期待できますが、既に入っている銀歯についても調整が必要になることがあります。銀歯は矯正治療後の噛み合わせに影響を与えることがあり、そのまま放置すると新しい歯並びに合わなくなることもあるため、いくつかの対応策が求められます。ここでは、治療後に銀歯をどう調整するか、または審美性を重視した場合にどんな選択肢があるのかについてご説明します。

 

噛み合わせ改善のための銀歯の再調整

矯正治療後、歯並びが整うことで、噛み合わせも変わります。これにより、銀歯がもともと合っていた位置からずれてしまうことがあります。例えば、歯の動きにより銀歯の高さや角度が合わなくなることが考えられます。

  • 再調整が必要な理由: 矯正で歯の位置が変わると、これまでの噛み合わせが不適切になり、銀歯の位置や形が合わなくなります。これが原因で歯に無理な力がかかり、痛みや不快感を感じることもあります。
  • 再調整の方法: 銀歯を新しい噛み合わせに合わせるために、削り直すか、場合によっては新しい銀歯に交換することが必要です。再調整を行うことで、噛み合わせのバランスが取れ、快適に過ごすことができます。

 

銀歯を審美性の高い素材に置き換える選択肢

銀歯は長年使用しているうちに目立ってしまうことがあります。矯正後は特に見た目に気を使いたい方が多いと思います。そのため、銀歯をより審美的な素材に交換する選択肢もあります。

  • 審美性の高い素材とは: 銀歯をセラミックやコンポジットレジンなどの目立たない素材に変更することで、歯並びを整えた後も、自然で美しい口元を保つことができます。特に、前歯に近い銀歯は目立ちやすいため、これらの素材に交換することが有効です。
  • セラミックの利点: セラミックは見た目が自然で、歯の色に合わせて作成することができるため、口を開けたときに銀歯が目立つ心配がありません。また、耐久性もあり、長期間の使用にも耐えられます。
  • 注意点: セラミックに交換する場合、保険が適用されないことが多いため、費用が少し高くなる可能性があります。ただし、見た目や健康を重視する場合は、十分に検討する価値があります。

 

矯正後のメンテナンスで注意する点

矯正治療後は、歯並びが整った後でも長期にわたるメンテナンスが重要です。銀歯の調整を行った後も、定期的に歯科医師によるチェックを受けることが大切です。

  • 定期的な歯科検診: 矯正治療後は、歯並びや噛み合わせの調整が完了した後でも、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。これにより、銀歯が適切に機能しているか、新しい歯並びに適応しているかを確認することができます。
  • 自宅でのケア: 矯正後は歯の清掃が重要です。特に銀歯部分は磨き残しができやすいため、しっかりとブラッシングを行い、歯間ブラシやフロスを使って隙間の汚れもしっかり取るよう心がけましょう。
  • 再調整のタイミング: 治療後しばらく経つと、歯並びの変化や噛み合わせの微調整が必要になる場合があります。定期的に歯科医師に相談し、必要な調整を受けることが大切です。

 

銀歯がある場合、そのまま放置するのではなく、しっかりと再調整や素材変更を検討することが重要です。銀歯の調整を行うことで、より快適な噛み合わせが実現し、見た目も改善されます。また、治療後のメンテナンスをしっかり行うことで、長期的に美しく健康な歯並びを維持できます。

 

10.よくある質問

銀歯があると、「歯列矯正はできるの?」と心配される方も多いかもしれません。しかし、実際には銀歯があっても矯正治療は可能です。ここでは、よくある質問をいくつか取り上げ、銀歯を含む矯正治療の進め方についてお答えしていきます。

 

矯正後に銀歯を白く変えた方が良いですか?

矯正治療が終わった後、多くの方が気になるのが「銀歯が目立ってしまう」という点です。矯正で歯並びが整うと、より美しい笑顔を目指す方が多くなります。そのため、銀歯を目立たなくしたいという気持ちが出てきます。

  • 銀歯を白く変える理由: 銀歯は時間が経つと変色し、笑顔の印象を損なうことがあります。また、矯正後の美しい歯並びに合わないこともあります。そのため、見た目を改善するために、銀歯をセラミックなどの審美的な素材に交換することをおすすめします。
  • 変更のタイミング: 矯正治療後、歯並びが安定してからの交換がベストです。矯正後に銀歯の位置や形を合わせることで、より自然な仕上がりになります。

 

銀歯が多くても矯正は可能ですか?

銀歯が多いと、矯正治療ができるか不安になるかもしれませんが、基本的には銀歯があっても矯正治療を受けることは可能です。

  • 銀歯が多い場合の注意点: 矯正治療を行うと、歯の位置が動きますが、銀歯が入っている部分が適切に固定されていない場合、歯の動きに影響を与えることがあります。このため、治療前に銀歯の状態を確認し、必要に応じて再調整や交換を行うことがあります。
  • 治療方法の調整: 矯正中に銀歯の位置や形状が変わることがあります。必要に応じて、銀歯の調整を行ったり、新しい詰め物に交換したりすることがあります。
  • マウスピース矯正の場合: マウスピース矯正では、歯の動きに合わせて透明なマウスピースを使うため、銀歯が目立つことなく治療を進めることが可能です。

 

矯正治療後に他の詰め物を追加する必要はありますか?

矯正治療後、歯並びが整った後に他の詰め物が必要かどうかは、個々の状況によって異なります。

  • 歯の健康状態を確認する: 矯正治療後に歯並びが改善すると、以前の詰め物や銀歯の状態が変わることがあります。新しい噛み合わせに合わせて、詰め物が合わなくなったり、機能的に問題が出たりすることがあります。この場合、追加の詰め物が必要になることがあります。
  • 新しい詰め物の選択肢: 銀歯をセラミックなどの審美的な素材に交換したい場合、治療後に新たに詰め物を追加する選択肢があります。これにより、歯並びに合わせた美しい口元を作ることができます。
  • 定期的なチェック: 矯正治療後は、定期的に歯科医師のチェックを受けることが重要です。これにより、歯並びが整った後の噛み合わせや詰め物の調整を行うことができます。

 

「銀歯があっても歯列矯正できる?」という疑問をお持ちの方も多いかと思いますが、実際には銀歯があっても矯正治療は十分に可能です。重要なのは、銀歯や治療済みの歯の状態をしっかりと確認し、必要に応じて調整を行うことです。矯正治療の過程で、歯並びが整うとともに、美しい口元を手に入れることができ、さらには銀歯を審美的な素材に交換することで、見た目の改善が期待できます。

矯正治療を進める際には、噛み合わせや歯の健康状態を最優先に考え、治療中に必要な調整を行うことが大切です。銀歯が多い場合でも、問題が生じることなく治療を行うことができますが、治療後に他の詰め物を追加したり交換することが必要になる場合もあります。治療後も定期的にチェックを受けることで、長期的に美しい歯並びを保つことができます。

最終的には、矯正治療を受けることで歯並びの改善だけでなく、口元や笑顔に自信を持つことができるようになります。もし銀歯や矯正治療に関して不安な点があれば、専門の歯科医師としっかり相談し、あなたに最適な治療方法を見つけることが大切です。

 

 

 

 

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東京都銀座駅の矯正歯科
銀座矯正歯科
〒104-0061
東京都中央区銀座3-3-14
銀座グランディアビルⅡ 6F
☎︎03-3567-5454
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*監修者

医療法人社団 真美会 銀座矯正歯科

院長 中嶋 亮

*経歴

1998年 富山県立富山中部高等学校卒業。1998~2004年 日本大学松戸歯学部

2004~2008年 日本大学大学院(歯科矯正学専攻)。

2008~2012年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 助手(専任扱)。

2012~2020年 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 アシスタントドクター。

2013~2014年 ニューヨーク大学CDEP 矯正学修了。

2014~2018年 日本大学松戸歯学部 顎顔面外科学講座 兼任講師。

2014~2015年 カリフォルニア州立大学LA校CDEP 矯正学修了。

2019~2023年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 兼任講師。

2021年~ 医療社団法人真美会 銀座矯正歯科 院長。

2022年~ 一般社団法人日本デジタル矯正歯科学会 理事・学術担当。

2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 クリニカルアドバイザー。

2023年~ Digital Dentistry Society Ambassador (Japan)。

2023年~ 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 同門会副会長。

2023年~ Ray Face  (Ray Dent, Korea) Key Opinion Leader。

*主な所属学会

日本矯正歯科学会(認定医)

International Congress of Oral Implantologists (ICOI) インプラント矯正認定医

Digital Dentistry Society 日本アンバサダー

先進歯科画像研究会(ADI)歯科用CT認定医

・厚生労働省認定 歯科臨床研修指導医

日本美容外科学会(JSAPS)関連会員

・Orthopaedia and Solutions マネージャー

BIODENT 寿谷法コルチコトミーベーシックコース インストラクター

BIODENT モディファイドコルチコトミーコース インストラクター

・(株)YDM 矯正器材アドバイザー

・ABO Journal Club 主宰

・Cutting Edge of Digital Orthodontics 主宰

*論文・学会発表

  • ・加速矯正とアライナー治療による治療期間のコントロール ザ・クインテッセンス2022年11月号
  • ・進化するデジタル歯科技術Extra モディファイドコルチコトミー法とSureSmileによる矯正治療 日本歯科評論 81(8)=946:2021.8
  • ・進化するデジタル歯科技術 : 3Dプリンターは臨床をどう変革するか(4)矯正治療における3Dプリンターの臨床応用 日本歯科評論 81(4)=942:2021.4
  • ・矯正用光重合型レジン系接着システムの接着性能 接着歯学2013年31巻4号P159-166
  • ・歯科矯正学における3D診断および治療計画(翻訳)クインテッセンス出版
  • ・基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門(翻訳統括)クインテッセンス出版
  • ・矯正歯科治療のためのコルチコトミー(翻訳)
  • ・Effects of compression force on fibroblast growth factor-2 and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand production by periodontal ligament cells in vitro. J Periodontal Res. 2008 Apr;43(2):168-73.
  • ・Evaluation of the success rate of single- and dual-thread orthodontic miniscrews inserted in the palatal side of the maxillary tuberosity. J World Fed Orthod. 2022 Jun;11(3):69-74.
  • ・T-helper 17 cells mediate the osteo/odontoclastogenesis induced by excessive orthodontic forces. Oral Dis. 2012 May;18(4):375-88.
  • IL-8 and MCP-1 induced by excessive orthodontic force mediates odontoclastogenesis in periodontal tissues. Oral Dis. 2011 Jul;17(5):489-98.
  • ・Effects of HSP70 on the compression force-induced TNF-α and RANKL expression in human periodontal ligament cells. Inflamm Res. 2011 Feb;60(2):187-94.
  • ・Effects of relaxin on collagen type I released by stretched human periodontal ligament cells. Orthod Craniofac Res. 2009 Nov;12(4):282-8.
  • ・Levels of RANKL and OPG in gingival crevicular fluid during orthodontic tooth movement and effect of compression force on releases from periodontal ligament cells in vitro. Orthod Craniofac Res. 2006 May;9(2):63-70.

 

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