外から目立たない裏側からの矯正とは(舌側矯正)
矯正したいけれど、人に装置を付けているところを見せたくない…矯正は金属や透明な装置が目立つのではと治療に踏み切れない患者さま、誰にも気付かれずに治療を受けたい患者さま。そんな多くの患者さまのご要望にお応えするのが、裏側矯正=舌側矯正です。
正面から矯正装置がほとんど目立たないため、人目を気にせず矯正治療に専念できるのが特徴です。この方法は従来の矯正に比べて治療期間・効果ともにほとんど変わりません。もちろん年齢による制限もありません。また、スポーツをする方や楽器などを演奏する方にもお勧めです。
歯の表側に矯正装置をつける唇側矯正では、何かにぶつかったり強い衝撃を受けるとケガをしやすくなる場合があります。そのため、スポーツを日常的にされている方には、舌側矯正の方がより安全です。また管楽器(フルートやトランペットなど)の演奏楽器を演奏する場合も舌側矯正なら装置が邪魔になりません。
舌側矯正ってどんなしくみ?
従来は、歯の表面に装着していた歯の固定装置を表からほとんど目につかない裏側に装着する方法です。舌側矯正の場合、前歯の裏側に小さな金属を取り付けます。ブラケットは噛む力に充分耐えられる強力な接着剤で歯に固定します。
もちろんその接着剤は歯に害がありませんし、治療完了後はきれいに剥がせます。ブラケットを固定した後、ワイヤーでそれぞれ輪郭づけし、理想の歯並びにするために歯を少しずつ移動させるのです。 この方法は、矯正の中でも特に高い技術が必要ですが、人目を気にせず矯正できるということから、最近は多くの方がこの方法を望んでいらっしゃいます。
当院では約9割の方が、この方法をお選びになっています。
日本人のために開発した独自の裏側矯正装置
当院で使用しているブラケット「FLB」は従来の裏側装置の欠点を改善し、銀座矯正歯科顧問・深澤 真一が日本人の歯に合わせて開発したものです。「FLB」は深澤の経験の中から生まれた超小型の裏側矯正装置で、AMERICAN ORTHODONTICS社と共同開発しています。
舌側矯正は、歯の裏側に装置をつけるため「話しにくい」「歯磨きがしにくい」などの問題が起こりがちですが、FLBはこれらを飛躍的に改善しています。今までのものより小さく薄い装置ですので、通訳やオペレーター、教師、営業職、インストラクターなど、人前で話をすることが多い職業に従事している方にお勧めしています。
※FLBはFUKASAWA Lingual Bracket(フカサワ舌側矯正装置)の略です。
FLBの特徴・小さいので、口の中は快適、喋りやすい
- 弱い力により痛みの軽減
- 特に前歯が美しく仕上がる
- システム化されているので、治療期間が短縮
- 日本人などアジア人向けに開発
FLBを利用したいとお考えの先生へ~顧問より
通常矯正と治療期間は変わりません
舌側での矯正は一般的に表側の矯正より時間がかかると言われています。しかし当院ではFLブラケットと顧問深澤の丁寧な治療計画により、表側の矯正と変わらない期間=約1年半~2年を実現しました。
【舌側矯正】治療の進め方について
具体的な治療計画・具体的な治療費は、診査(検査および診断)後にご提示しています
矯正歯科治療はただ歯をきれいに並べることではなく、顔貌のバランスも考慮しながら正しい咬み合わせを作る歯科治療です。まずはカウンセリングをご予約ください。
舌側矯正のメリット・デメリット
舌側矯正の最大のメリットとはなんといっても外から矯正器具が目立たないことです。人と話をする時に気を遣ったり、口を大きく開けられない等、精神面からの解放感は非常に大きなメリットであるといえるでしょう。
また他のメリットとしては、歯の裏側は絶えず唾液で潤っているた虫歯菌が増殖しにくい点、装置を付けたままでも自分の目で治療効果を確認できる点が挙げられます。
当院で受けることによる舌側矯正のメリットは明確です
当院で舌側矯正を行うメリット
1当院の技工士、医師によりさらに個々に合うように追加加工
2個々の調整とシステム化されたフローにより、治療期間の短縮が見込める
最も大きなデメリットは、舌の先が装置と触れるために、喋る時に多少発音がしにくいことです。個人差があるため一概にいえませんが、約2~3週間で違和感に慣れ、普通に話せるようになるので心配はいりません。また、表側の矯正に比べると治療に技術を要する点も挙げられ、そのため
舌側矯正のデメリット
1期間が長めになる
2そのぶん費用も高くつく
というデメリットがあります。
しかし、当院ではオリジナル装置FLBやFLブラケットを使用した治療を活用することで、挙げたデメリットを大きく改善しています。
すべては患者さまの喜びのために
私が舌側矯正を始めたのは平成2年(1990年)です。以降、20年以上に渡り患者さまを診て参りました。当時、日本で舌側矯正をやっていた所はほとんどなく、始めた当初は1日約10人の相談者が日本全国から来院してこられました。
最近は舌側矯正はメジャーな治療方法になってきたように見受けられます。
人目を気にせず治療を受けられるので、特に若い女性にはかなり認知されてきました。しかしながら、来院される患者さまからは多くの矯正歯科で断られたり、非常に時間がかかると言われたり、いろいろと問題が多いようです。
歯の裏側に装置を取り付け、治療を行う舌側矯正には技術と経験が必要です。
正しい治療を受けられるのか、満足のいく矯正治療を受けられるのか、患者さまも常に意識することが大切なのではないでしょうか。
「舌側矯正は時間がかかって当たり前」といわれていた時代は、既に過去のものとなりつつあります。矯正の先進国であるアメリカでは「矯正治療期間のコントロール」への注目が高まり、実際に仕上がりや見え方など、様々な点で大きく変化を遂げています。