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2023.08.08

ガミースマイルは歯列矯正で治せる?原因や治療方法など

ガミースマイルは歯列矯正で治せる?原因や治療方法など

 

 

笑うと歯茎が強調されるガミースマイルは、病気ではないものの、コンプレックスに感じることもあるでしょう。思い切り笑うことを控えたり、笑うときに手で口もとを隠したりと、見た目を気にすることもあります。

歯茎が強調される原因はさまざまであり、治療の際には、原因に合った適切な治療を行う必要があります。手軽な対症療法もありますが、骨格や歯並びの根本的な改善を目指すなら、歯列矯正がおすすめです。

今回はガミースマイルの原因や、治療方法を紹介します。

 

 

ガミースマイルとは

 

笑ったときに歯茎がむき出しになり、強調されてしまう状態です。笑ったときに見える歯茎が3mm以上あると、一般的にガミースマイルであると判断されます。英語表記は「gummy smile」で、ガミーは歯茎を意味する「gum」が語源です。

歯並びはある程度整っていたとしても、歯茎部分が目立って見えることが気になり、コンプレックスに感じているケースもあります。チャームポイントとして見られる場合もありますが、思い切り笑うことに抵抗を感じていることもあるでしょう。

病気ではないため、必ずしも治療が必要なわけではなく、その見た目が気になって治療を検討する方が多いです。ただし重度の場合は、虫歯や歯周病、口臭など健康面に影響することもあるため注意が必要です。

ガミースマイルの人の割合

日本におけるガミースマイルの人の割合は、20~30代でおおよそ10%といわれています。加齢とともに筋肉が衰えて、口唇が下がっていくことで、上の前歯が見えにくくなるため、その割合は年代が上がるほど低下していきます。

アジア人は、欧米人などと比べると、ガミースマイルの人の割合が高いです。骨格などのつくりから、上顎前突の方が多い傾向にあり、上顎が前に出ていると、笑ったときに上唇が引き上げられて、歯茎が見えやすくなるのです。

男女の違いによって、割合が変わるといった科学的な根拠はありませんが、女性の方が歯並びや見た目が気になりやすく、必要以上に気にしているケースもあります。

 

 

ガミースマイルの原因

 

原因として考えられる要素はさまざまで、ひとつではなく、複数の原因が重なっているケースもあります。治療にあたっては、原因に合わせて適切な方法を選択する必要があるため、まずは原因を見極めることが大切です。

顎の過剰発達や形状

よくある原因として、上顎の過剰な発達やもともとの骨格の形状によるものである場合が挙げられます。上顎が過剰に発達していて、上顎の骨が長い場合、相対的に上唇が短くなり、笑ったときに簡単に歯茎が見えてしまいます。

また、上顎の骨や歯が前に出ているような骨格の形状の場合、笑ったときに歯や歯茎に沿う形で上唇が上がり、歯茎が目立ちやすくなります。顎の発達や骨格の形状に原因があるケースでは、ひとつの原因ではなく、複数の原因が重なっていることが多いです。

歯の短さや生え方

前歯自体の長さや生え方に原因があるケースもあります。歯の萌出不全によって、歯が短い場合や生まれつき歯が小さい場合は、相対的に歯茎が大きく見えて、歯茎が強調されてしまいます。

また、そもそも歯の生えている位置が低い場合は、歯と歯茎の境目の位置が下がるため、歯茎の見える部分が増えて、歯茎が目立ってしまうでしょう。歯茎が発達して、歯茎の粘膜が歯を隠してしまい、歯が短く見えるケースもあります。

上唇挙上筋の働きが強い

上唇まわりにある筋肉の力の強さに、原因があることも考えられます。表情筋のひとつである上唇挙上筋は、小鼻の下から鼻の横へとつながっており、上唇を引き上げる役割を持つ筋肉です。

上唇挙上筋が発達している場合は、必要以上に上唇を上げてしまい、笑ったときに歯茎が見えやすくなってしまいます。加齢とともに筋肉が衰えると、口まわりの筋肉も下がり、歯茎が露出しにくくなっていきます。

過蓋咬合

正面から歯を見たときに、下の前歯が上の前歯で隠れてしまう噛み合わせを、過蓋咬合と呼びますが、それが原因で歯茎が強調されることもあります。過蓋咬合は、噛み合わせが深い状態であり、放置することで健康面に悪影響を与えることもあるため、注意が必要です。

過蓋咬合の原因としては、上顎の過剰な成長や、下顎が小さいこと、遺伝、食いしばりの癖などが挙げられます。虫歯などで奥歯がなくなったことで、バランスが崩れて過蓋咬合になることもあります。

顎や歯に負担をかける生活習慣

たとえば、幼少期におしゃぶりをする癖や日常的に下で前歯を押すような癖があると、前歯や上顎の骨の突出につながるケースもあります。上顎の骨や前歯が前に出た状態になると、笑ったときに上唇が押し上げられ、歯茎が見えやすくなるでしょう。

このように、顎や歯に負担がかかるような生活習慣を日頃から行っていると、歯茎が目立つ原因になることがあるのです。

遺伝的要素

両親や家族に同じような症状の人がいる場合は、遺伝的要素が原因の可能性もあります。ガミースマイルの原因には、歯の大きさや生え方、歯茎、骨格、口まわりの筋肉といった、さまざまな要素が関係しています。これらの要素は必ずしも遺伝するわけではありませんが、骨格や歯並びは遺伝的な要素が強い傾向にあります。

 

 

ガミースマイルの治療

 

治療においては、原因に合った適切な方法を選ぶ必要があります。治療方法として、筋肉への注射や唇への施術などもありますが、突出した上顎や歯列を矯正することで、根本的に治療していくことができます。最後に、矯正治療で行うガミースマイルの治し方を紹介します。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療

歯科矯正用アンカースクリューは、歯茎の骨に設置する、チタン製の小さなネジです。局所麻酔をして、専用の電動トルクドライバーを使って設置します。

麻酔をするため設置時に痛みはありませんが、しばらくすると痛みが生じることもあるため、その際は痛み止めを服用します。歯科矯正用アンカースクリューが骨に固定されたら、ネジを設置した部分を固定源として、ゴムやチェーンを付けて歯を移動させます。

ガミースマイルの治療では、歯列を後方へ動かしたいときや上に持ち上げたいとき、歯を歯肉の方に移動させたいときなどに使われます。矯正治療後には撤去しますが、跡やキズも残りません。

歯科矯正用アンカースクリューを使うことで、動かしたい歯だけを動かせます。上下左右と、さまざまな方向から力をかけられるため、治療の幅も広がります。

その他歯列矯正と並行して治療することも

歯科矯正用アンカースクリューの使用と並行して、裏側矯正やマウスピース矯正など、矯正装置を用いて歯列を整えることもあります。歯列矯正によって、出っ歯などの飛び出した歯並びを改善も期待できます。

また、上顎の歯の位置が低い場合や過蓋咬合の場合などは、歯を歯肉の方へ引き上げるようにして矯正するケースもあります。このように歯列を整えることで、笑ったときに歯茎が見えにくくなるでしょう。

自力での矯正は不可能に近い

歯茎のマッサージやトレーニング、歯茎を引き締めるための歯磨き粉などもありますが、自力での治療や矯正は難しいでしょう。骨格や歯並びなどの根本的な改善をしたいなら、矯正歯科に相談することがおすすめです。

 

 

まとめ

 

ガミースマイルは病気ではないものの、見た目が気になることもあるでしょう。顎の過剰発達や歯の短さ、口まわりの筋肉、生活習慣や遺伝など、原因はさまざまですが、治療の際には、原因に合った適切な方法を選ぶ必要があります。

銀座矯正歯科では、突出した上顎や歯列の矯正によって、骨格や歯並びから根本的に改善する治療を行っています。矯正用アンカースクリューを用いることで、歯を引き上げたり、引き下げたりする治療も可能です。

裏側矯正やマウスピース矯正などの目立ちにくい矯正を主軸に矯正治療を行っており、治療中の見た目が気になる人も安心して相談できるでしょう。ガミースマイルに悩んでいる人は、ぜひ一度来院してみてはいかがでしょうか。

 

 

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