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2022.09.15

マウスピース矯正ができない例とは?具体的な対処法をご紹介

マウスピース矯正ができない例とは?具体的な対象も紹介.

 

透明なマウスピースで見た目にわかりにくく、食事の前に外せるため矯正前と変わらずに食事を楽しめるマウスピース矯正は、幅広い世代におすすめできる矯正方法です。

しかし、マウスピース矯正ができない例もあるため、ご自身が該当しないかチェックしましょう。該当した場合には、対処法を知っておくことでマウスピース矯正ができる可能性もあります。

今回は、マウスピース矯正ができない例を具体的に紹介するので、矯正を始める前にぜひチェックしてください。

 

マウスピース矯正ができない例

 

マウスピース矯正とは、矯正用のマウスピースをつけて歯の位置を調節し、歯並びをととのえる治療のことです。

食事や歯磨きの際には取り外しが可能で、目立たないというメリットがあるマウスピース矯正ですが、なかにはマウスピース矯正ができない場合もあります。
どのような場合にマウスピース矯正が難しくなるのか、確認していきましょう。

 

重度の歯周病にかかっている

歯周病とは、歯茎と歯の隙間に細菌が入りこみ、炎症を起こす病気のことです。

歯肉だけに炎症がとどまっていれば軽度と診断されますが、炎症が骨まで達すると、歯を支える骨を溶かしてしまうこともあります。骨まで炎症が達した状態で矯正すると、歯に圧力をかけることになり、歯が抜けてしまうこともあります。

重度の歯周病にかかっている場合、マウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正も基本的にはできません。まずは歯周病を治してから矯正を始めるといいでしょう。

 

抜歯して歯を大きく動かす必要がある

もともとの歯並びがかなり悪い人は歯を動かすスペースがなく、抜歯が必要となることもあります。抜歯によって歯と歯の間を広くなった場合、歯を平行移動させてスペースを埋める必要が出てきます。

しかしマウスピース矯正は、詳細な調整に向いているものの、平行移動にはあまり向きません。

そのため、抜歯をたくさんした人はマウスピース矯正とワイヤー矯正合わせて行うか、ワイヤー矯正のみの治療を進めることになります。

 

インプラントが入っている

インプラントとは、チタンやチタン合金でできた人口歯根を顎の骨に埋め込み、上から義歯をかぶせる治療法のことです。

インプラントが入っているとマウスピース矯正が難しくなるのは、通常の歯には歯根膜という歯根と骨の間にある膜があるのに対し、インプラントには歯根膜が存在しないためです。

矯正治療では、歯根膜の一定の厚みを保つとする特性を利用して歯を移動させます。しかしインプラントには歯根膜が存在しないため、歯を移動させることができません。

インプラントの数が多ければ多いほど動かせる歯が少なくなるため、マウスピース矯正は難しくなります。

 

外科手術をしなければいけない

骨格そのものに歯並びの原因がある人は、まず外科手術が必要になります。

マウスピース矯正は歯並びを治すことはできても、骨格を変えることはできません。骨格が原因で歯並びが悪いのにも関わらずマウスピース矯正をしても、結果的に歯並びが良くならない状態で治療が終了する可能性があります。

矯正を始める前には歯科医としっかりと相談し、歯並びの悪さの原因を把握してから治療を進めましょう。

 

永久歯が生え揃っていない

永久歯が生え揃っていない年齢の患者さんには、マウスピース矯正を行っていない病院もあります。

永久歯は6歳頃から生え始め、乳歯がすべて永久歯に生え変わるのは15歳頃と言われています。

「歯科矯正は子どものうちにやるべき」と考える人は多いかもしれませんが、永久歯が生えそろわない10代のうちは歯並びや骨格が大きく変わっていく時期で、正しく歯科矯正ができない可能性があります。

永久歯が生えそろう前に歯科矯正をしたい場合には、矯正を始めるタイミングについて医師に相談し、検討するようにしましょう。

 

マウスピース矯正ができない場合の対処法

 

ここまでお話ししてきたとおり、マウスピース矯正ができないケースも少なくありません。

そこでここからは、マウスピース矯正ができない場合の対処法についてご紹介していきます。

 

重度の歯周病にかかっている場合の対処法

歯周病の疑いがある場合は、重症度に関わらず、先に治療することをおすすめします。
重度の歯周病だったとしても、しっかりと治療をして炎症が治まっていれば、マウスピース矯正は可能です。

しかし、治療途中で歯周病になった場合、歯の根元が不安定でマウスピースの形を変えなくてはいけないこともあります。そうなると、一度矯正治療を中断し歯周病の治療が優先されるので、矯正治療中の歯周病にはくれぐれも気を付けましょう。

 

抜歯して歯を大きく動かす必要がある場合の対処法

抜歯をたくさんしている人は歯の平行移動が必要なので、ワイヤー矯正をおすすめしています。もしくは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の組み合わせです。

ワイヤー矯正はマウスピース矯正より強く歯を締め付けるので、歯の平行移動に適しています。締め付ける力が強いため、痛みを強く感じることもありますが、矯正を始めてから数日間うちに慣れてしまう人が多いようです。

ワイヤー矯正で最後まで歯科矯正を行うことはもちろん可能ですが、ある程度歯の隙間が埋まればマウスピース矯正に切り変えることもできます。

また、ワイヤー矯正には表側にワイヤーをつけるタイプと裏側につけるタイプがあります。なので、見た目が気になる方は裏側につけるタイプを選んでみてはいかがでしょうか。

 

インプラントが入っている場合の対処法

インプラントの数が多い場合は、ワイヤー矯正なら対応可能です。

マウスピース矯正の場合全体の歯に均等に力をかけるため、動かない歯があると周りの歯も動かすことができません。しかし、ワイヤー矯正ならインプラントを軸としてそこに引きつけるように歯を動かせるので、矯正治療が可能となります。

インプラントの数や位置によって治療方法は異なるので、ワイヤー矯正なら必ずできるとは言えませんが、医師に一度相談してみることをおすすめします。

 

外科手術をしなければいけない場合の対処法

骨格に異常があり歯並びが悪くなっている場合は、外科矯正治療を検討してはどうでしょうか。

外科矯正治療とは、骨格のズレによって歯科矯正治療だけでは歯並びが改善しない場合、外科手術を行ったうえで歯科矯正をすることです。

外科手術を行って骨格のズレがなくなれば、マウスピース矯正も可能になる場合があります。外科矯正治療は健康保険が適用されることもあるので、まず医師に相談してみましょう。

 

永久歯が生え揃っていない場合の対処法

永久歯が生え揃っていないと歯科矯正はできないのかというと、そういうわけではありません。

歯科矯正には、永久歯が生え揃う前に行う1期治療と、永久歯が生え揃った後に行う2期治療があります。一般的に大人が行う歯科矯正は2期治療です。

1期治療では、子どものあごの成長を利用して永久歯が上手く生えてくるように導いてあげます。1期治療をおこなうメリットとしては、2期治療を行う時の期間・費用が少なく済む、子どもへの負担が少ない、歯並びに影響がある生活習慣を改善できるる、などがあります。

「子どもの将来のために早いうちから歯科矯正を始めたい」と思っている人は、1期治療に関して医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

 

マウスピース矯正は痛みが少なく見た目にも気づかれにくいため、大人になってから「歯科矯正をしたい」とお考えの方に非常におすすめです。
しかし、マウスピース矯正にもできない例が多くあるので、いざ矯正を始める前にいま一度確認して頂きたいです。
す。

マウスピース矯正ができない例に当てはまる人でもさまざまな対処法があるので、自分に合った治療方法を見つけてみましょう。

すべての診療は予約制となっております。

矯正歯科治療はただ歯をきれいに並べることではなく、顔貌のバランスも考慮しながら正しい咬み合わせを作る歯科治療です。
患者さまの症状やご希望に合わせて様々な治療プランをご提案いたします。
まずはカウンセリングでご相談ください。

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